フランスの最高級水彩紙であるアルシュ水彩紙。誕生したのは1492年。以来500年間以上にわたり世界の最高の芸術作品に使われ続けています。

　アルシュ水彩紙の原料は100％コットンです。その原料をもとに、「手漉きに最も近い」といわれている円網抄紙機を使った伝統的な製法（モールドメイド）で製造されています。この製法により、非常に長く高品質な繊維を使用することができ、繊維があらゆる方向に均一に分布した紙となります。また、抄紙の段階で厚みのある紙を製造することが可能です。
　このためできあがった紙は、耐久性が高く、湿った状態でも安定性が高いものとなります。
　さらに、ゼラチンを紙の中まで浸透させる独自のにじみ止めが施してあるます。このため、絵具の浸透性がコントロールされ一層強度が増した紙となっています。また、防カビ処理が施され、紙自身は中性を保ち酸性劣化を防ぎ長期保存に適しています。

　これらの製造方法により、アルシュ水彩紙は非常に表面強度の強い紙となっています。たとえば、洗い出しを強くしたあとの加筆にもびくともせず、またスクラッチ(ひっかく線描)など水彩のどんな技法にも対応できます。

　紙色は通常のアルシュより少し白く明るめの「ブライトホワイト」です。塩素系漂白剤や蛍光剤による漂白ではなく、素材の段階でより白いものを採用しているようです。このためナチュラルホワイトと比較してわずかに白く明るく感じる紙色になっており、強度・耐久性は「ナチュラルホワイト」と同じです。「アルシュは、色が沈むのが．．」と感じている方は、是非お試しください。

中判サイズを1/4にカットし28x38cmの使いやすいサイズにしました。耳つきのままカットされた20枚セットになっています。何枚かにウォーターマーク（透かし）が入っており、「ARCHES」 のウォーターマークが正しい向きで読み取れる面が紙の表側になります。

※日本国内で20枚セットにカット・パッケージされた製品です。